FIBAランキングの仕組み

FIBA世界ランキングは、単純な勝敗数ではなく、複数の要素を組み合わせて算出されます。

ランキングを決める主な要素

  • 試合の重み

    ワールドカップ予選やオリンピックなど、大会の重要度によって獲得できるポイントの重みが変わります。

  • 対戦相手の強さ

    ランキング上位の国に勝つほど、より多くのポイントを獲得できます。

  • アウェイでの勝利・大差での勝利

    敵地での勝利や、大差をつけての勝利には追加のボーナスポイントが加算されます。

  • 直近の結果ほど重視

    過去4年間の試合結果が対象になり、古い結果ほど影響が小さくなります(4年より前の試合は対象外)。

FIBA公式の計算ルール

FIBAランキングでは、勝っても負けても両チームにポイントが加算されます(負けても加点される点が特徴です)。1試合ごとの獲得ポイントは、次の式で決まります。

勝者の獲得ポイント = B × R × S × W × O × A × M

敗者の獲得ポイント = B × R × S

各係数の意味

記号名称値・決まり方
BBase Factor(基本係数)10(固定)
RRegion Factor(地域係数)同じ地域(アフリカ/アメリカ/アジア・オセアニア/ヨーロッパ)内の試合にのみ適用。異なる地域間の試合(ワールドカップ・オリンピックなど)は常に1
SCompetition Stage Factor(大会・ステージ係数)大会の種類とステージ(予選・決勝など)で変動。下表を参照
WWinning Factor(勝利係数)1.25(固定・勝者にのみ適用)
OOpponent Rating Factor(対戦相手係数)1 + 0.0001 ×(敗者の試合前ポイント)。強い相手に勝つほど加点が増える
AAway Factor(アウェイ係数)アウェイでの勝利は1.1、ホームでの勝利は1
MMargin of Victory Factor(大差係数)得点差30以上で1.2、15以上30未満で1.05、それ未満は1

地域係数(R)

FIBAアフリカ0.69
FIBAアメリカ0.93
FIBAアジア・オセアニア0.68
FIBAヨーロッパ1.0
異なる地域間(ワールドカップ・オリンピック等)1.0

大会・ステージ係数(S)

大会ステージS
ワールドカップ予選予選前ラウンド0.4
1次ラウンド1.0
2次ラウンド1.2
ワールドカップ本大会グループステージ2.0
ラウンドオブ164.0
準々決勝5.0
3位決定戦6.0
準決勝7.0
決勝8.0
オリンピック本大会グループステージ1.75
ラウンドオブ163.5
準々決勝4.375
3位決定戦5.25
準決勝6.125
決勝7.0
オリンピック予選(OQT)全ラウンド0.3
オリンピックプレ予選(OPQT)全ラウンド0.15

計算例

例:ワールドカップ予選2次ラウンド(アジア・オセアニア地域内)で、ホームチームが敗者に20点差で勝利。敗者の試合前ポイントは500だったとします。

  • B = 10、R = 0.68、S = 1.2 → G = B × R × S = 8.16
  • W = 1.25(勝者のみ)
  • O = 1 + 0.0001 × 500 = 1.05
  • A = 1(ホーム勝利のため)
  • M = 1.05(得点差20は15以上30未満の区分)

勝者の獲得ポイント = 8.16 × 1.25 × 1.05 × 1 × 1.05 ≒ 11.25
敗者の獲得ポイント = 8.16

4年ごとのポイント減衰

FIBAは試合結果を徐々にフェードアウトさせる代わりに、4年間の大会サイクルの中で3回(各大陸選手権・オリンピック・ワールドカップの直前)、全チームの保有ポイントを一律66%に減らす「割引」を行います。これにより、古い試合の影響が段階的に小さくなり、直近の実績がより強く反映される仕組みになっています。順位そのものはこの割引で変わりません(全チームが同じ倍率で減るため)。

本サイトでは、2025年9月15日時点のFIBA公式ランキングポイントを起点(シード値)とし、それ以降に行われた試合をこの計算式で再計算して表示しています。